今日、久しぶりにガソリンを入れたら、リッター126円だった。僕は昨年から車通勤から電車通勤になったので、給油する機会もめっきり減って、ガソリンの価格に、それほど気にしていなかった。もっともガソリン価格が安いのも今だけで、来月からはガソリン税が復活するらしい。原油高が進んだので、このままいくと、レギュラー160円ぐらいになる可能性もあるらしい。

「原油価格が史上最高値を更新」というニュースは、みなさんも目にしていると思う。確かに高い。ほんの四・五年前まで、1バレル30ドルぐらいだったから、今の1バレル115.7ドルとかいうのは、異常に高いと感じるのは確かだ。

しかし、ここで原油価格のとらえ方に関して、違った見方をしている人がいる。

ドイツ銀行のマイケル・ルイスという人は、原油高市場最高値とかいうが、昔と比べて、所得氏水準、物価水準が違うのだから、そのまま過去の価格と比べるのはおかしいと主張する。
原油価格- Crude estimates(The Economist 2008年4月26日号より)

例えば、1981年ぐらいと比較すると、当時の西側先進国の物価を考慮すると、1バレル134ドルぐらいしていた換算になるらしい。

また、アメリカの場合だが、1980年には、エネルギーコストがの可処分所得の8%を占めていたそうだ。現在は6.6%だ。

世界規模で比較すると、1980年には、世界総生産の5.9%を原油に費やしていた。それが現在は、3.5%になっている。

こういうデータを見ると、「なんだ、原油高もたいしたことないのか」と一瞬信じてしまう。でも、現実に原油高によって、我々日本に住む人にとって、生活コストがじわじわと上がっているのは現実だし、燃料コストの高騰により、エタノールなどのバイオ燃料の生産がさかんになり、その結果、穀物価格も高騰し、世界的な食物不足が起こり始めているのも事実だ。

やはり統計より、我々庶民の実感の方が正しい?


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サカナマンのコメント:
お前、明日からマレーシアに旅行だって。いいなあ。まあ、たっぷり飛行機の燃料代を払ってるんだろうけどな。