グラミー賞授賞式前日に急死したホイットニー・ヒューストン。亡くなって数時間のうちに、彼女のアルバム「The Greatest Hits」が、米国 iTunesミュージックストアのトップアルバムリストのナンバー1に踊り出した。

(このブログを書いている時点では、グラミー賞6部門で受賞のアデル(Adel)の『21』が一位になっている)

わずか短時間の間に何万という人がアクセスし、曲を買ってゆくのだろうし、これからもしばらく売れ続けるだろう。こういう時に、ダウンロード型オンラインショップは強い。現物のCDだと、こうはいかない。マイケル・ジャクソンが亡くなった時もそうだったが、予期せぬタイミングで、あまり注文が殺到しても、需要に供給が追いつかない。MJの時も、日本では品切れ状態が続いたのを覚えている。こういった特需に対応できるのは、オンラインダウンロードだけだ。

こういう時にあらためて思うことがある。今でも賛否両論あるが、オンライン音楽販売って、やっぱり音楽業界にとっても儲かるんじゃないかって。

日本の音楽業界では、いまだにiTunesのような音楽ダウンロード販売を軽くみているのか、曲揃えが非常に悪い。(最近だいぶマシになったが) もちろんホイットニー・ヒューストンのアルバムぐらいはiTunesジャパンで買える。しかし、過去のヒット曲で買いたいなあ、と思っても無かったり、最近歌い直し録音されたまがい物が未だに多かったりする。洋楽の品揃えも悪い。

えらそうなことを言っている僕は、音楽のダウンロードというとほとんどiTunesしか利用しないが、それをみているだけで、日本の音楽業界のネガティブな態度が伝わってくる。