カテゴリ: カタカナ英語・誤訳

日本人って英語を話すことは苦手なのに、どうしてこう、英単語やフレーズをいろいろなところで使いたがるんでしょうね。

しゃぶ

most traditionnal japanese food
No.1 restaurant

「もっとも伝統的な日本の食べ物」と言いたいのでしょうが、まずスペリングが違いますね。
(正しくは traditional 、Japnanese)
ひょっとしてオランダ語? そんなわけないか?

だいたい、しゃぶしゃぶなんていう食べ物は戦後できた食べ物なので、「最も伝統的な」という形容は、そもそも当たっていませんよね。

それから、店名として「いちばん」はいいですが、「No.1 レストラン」と書くと、なんとなく誇大表現のような気もしてきます。

なんか、このイラストの左手を挙げているチャンピオンらしき人、昔プロレスで勝手に「世界一」を名乗るベルトを創設したあの人に似ているような・・・。

アメリカ大統領・パラック・オバマの2期目の就任式で、ビヨンセが見事な歌唱力で歌い上げたシーンをテレビで観た方も多いと思うが、実はあれが「口パク」だったことが判明。ちょっとしたスキャンダルに。ビヨンセの歌声は事前に録音され、本番では演奏に合わせてうたっているふりをしていたわけだ。ああいった屋外会場では音が反響するし、口パクがばれにくい環境ではある。

さて、その「口パク」を英語ではなんて言う?

答えは lip sync。 

lip = くちびる
sync = (名詞)同期、(動詞)同期させる、同時に起きる

つまり唇(口)の動きと音声を同期させるという意味。
sync は<シンク>ではなく<スィンク>が正しい発音に近い。

例文で使い方と関連語を見てみよう。

Beyoncé was lip-syncing.
(ビヨンセは口パクをしていた)

Beyonce ‘lip synced’ performance of national anthem at President Obama’s inauguration.
(ビヨンセはオバマ大統領就任式で国歌斉唱を口パクした)

Aretha Franklin Defends Beyoncé's Lip-Synced National Anthem.
(見出し「アレサ・フランクは、ビヨンセの口パクで歌われた国家を擁護」)

Was it live or lip synced?
あれは生歌か、口パクか?

Beyonce used a pre-recorded voice track.
ビヨンセは事前録音した声のトラックを使った。

lip syncだと歌だけにしか使えないが、mime という言葉を使えば、歌うこと以外の演奏にも使える。

Beyonce mimed over a pre-record of American national anthem.


さて、今回のビヨンセの口パクについては賛否両論議論になっている。2009年の就任式典で口パクでなく生で歌ったアレサ・フランクは「(口パクについて)最初聞いたときは笑ったけど、ビヨンセは素晴らしいパフォーマンスを見せたと思う。ほとんどの歌手にとって、マイナス46か44度(摂氏ならマイナス6〜7℃)というのは歌う環境としては厳しいでしょう。また次回歌うことになったら私もそうするわ」と擁護している。

実際2009年の就任式でのチェロ奏者ヨー・ヨーマの演奏はマイミングだったとのこと。就任式は必ず真冬のワシントンDCで行われる。確かに氷点下の寒い屋外で凍える指先で弦を弾くのは大変なことだろう。

これをネタにアメリカ国家の冒頭部分の替え歌風フレーズも登場した。

Oh, say! can you see by the dawn's early light (実際の歌詞)
Oh, say can you sing when it's freezing outside?(替え歌)

http://www.eonline.com/news/381255/aretha-franklin-defends-beyonc-s-lip-synced-national-anthem-she-didn-t-have-good-singing-weather


男子100メートル、9秒63の五輪新記録で、北京五輪に続く金メダルを獲得。カール・ルイス以来の偉業を達成したジャマイカ代表の選手と言えば・・・。

日本では「ウサイン・ボルト」と書かれるが、これ間違い。ちょっと聞いたらわかると思うんだけど、<ユーセイン・ボルト>が正しい。発音記号は[ju:sein]。

どうして報道する人は確認しないのだろう?してるけど、わざと? 

細かなことだけど、海外情報を見聞きした後、時々日本の報道に戻って活字を見ると、こんなふうにびっくりするのでした。

地元の人達が彼の名を呼ぶ発音を聞けばなっとくいくでしょう。



先週実家に帰ったとき、たまたまテレビであるバラエティ番組を目にした。しっかりと見ていたわけではなく、中で流れる音楽に気を引かれてついつい画面を見てしまったという感じだった。

あるタレントが、愛知県の津島市の名所を訪れるという内容のようだったが、なんと流れていた曲は、ビリー・ジョエルの「アップ・タウン・ガール(Uptown Girl)」! 番組の中で起きていることと、まったく関連性がない。

ちなみにこのUptown Girlというのは、1983年の大ヒット曲で、それゆえに、日本人でも詳しいことは知らずとも、かならず耳にはしたことのある曲だ。

uptown とは品の良い住宅街のことで、要するに、中流下層の若者が、アップタウンのお嬢様に恋をしてしまったというのが歌詞の内容。ちなみに、この曲の中のuptown girl は具体的には、後にビリー・ジョエルと結婚する元スーパーモデルのクリスティ・ブリンクリー(Christie Brinkley)のことだと言われている。

きっとこのテレビ番組制作スタッフの人は、歌詞に「town」が入っているから、津島の「街」を紹介する番組にぴったり、だと思ったのだろう。非常に短絡的な発想。CMも含め、日本の番組の洋楽の使い方には、何でここでこの曲?と首をかしげたくなるケースが多い。

一言で言えば、歌詞の内容をまったく把握していないのが原因。洋楽を聴いて即歌詞が聞き取れ意味が理解できるだけの英語力を身につけるのはなかなか大変だけど、歌詞を調べることぐらいできるはず。それも非常に効果的な英語学習法なんですけどね。

Uptown Girlの歌詞




自動翻訳ソフト使用による誤訳が多数見つかったため、東北観光博の公式Webサイトの外国語ページが一時閉鎖になるという、なんともマヌケな事件が起きた。このサイトを管理しているのは観光庁だが、どうしてそんな大切なものを、きちんとした翻訳者を使って訳させなかったのか、理解に苦しむ。

産経新聞によると、以下のような誤訳の例がみつかったそうだ。

●石川啄木の法要「啄木忌」→× Woodpecker mourning (キツツキ喪)
●秋田→ tired (飽きた)
●仙台市の「旧伊達邸」のローマ字表記→× きゅういたつてい

他にも、秋田県男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」の中国語訳が「はげ頭病」の意味になっていたとか。これ以外にも、数多くの間違いがみつかったそうだが、自動翻訳を使えば、そうなることであろうことぐらい分からなかったのだろうか?

自動翻訳ソフトの訳というのは、かなりいい加減だ。個人が外国語のWebをどうしても読みたい時に、やむを得ず使う程度の用途にはいいかもしれないが、本格的な商業目的や、公的機関等が世界に向けて情報発信する際には使ってはならないものなはずだ。そんな基本的な認識もないとは、あきれてしまう。翻訳業者に依頼するコストをケチったのだろうか?

観光庁の人達や、こいうったプロジェクトに関わる人達の出張費などに比べれば、翻訳コストなど、たいしたことはないはずだ。

この「東北観光博」というのは、東日本大震災からの復興を支援する国をあげてのキャンペーンだという。昨年の3・11以来、世界中の関心が集まっているだけに、もう少し高い意識をもって取り組んでほしいものだ。






 

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